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食卓に広がる新しい選択肢「プラントベースフード」を知りたい

食卓に広がる新しい選択肢「プラントベースフード」を知りたい

近年、健康志向環境問題への意識の高まりとともに注目を集めている「プラントベースフード」。動物性食品を使わず、植物由来の食材で作られた食品です。

しかし、単なる代替食品ではなく、食の楽しみを広げる新たな選択肢として、その存在感を増しています。

こんなに多彩!プラントベースフードのいろいろ

一口にプラントベースフードといっても、その種類は多岐にわたります。

ハンバーグやソーセージ、チーズなど、これまで動物性食品でしか味わえなかった食感が、植物由来の食材で楽しめるようになってきました

また、新たに登場したプラントベースフードだけでなく、昔から使われてきた豆乳アーモンドミルクなどの植物性ミルク豆腐テンペなどの伝統的な発酵食品なども、プラントベースフードとして新たに再注目されて活用されることも増えています。

代表的なプラントベースフードには、以下のようなものがあります。

代替肉・代替魚肉

大豆、小麦グルテン、エンドウ豆などを使用した、肉類の代替食品です。ハンバーグ、ソーセージ、ミンチなど、様々な形態の商品があります。

おからや高野豆腐を使った大豆ミートは昔からありましたが、近年では、技術革新により肉や魚の食感や味を驚くほどリアルに再現した商品も登場しています。

植物性ミルク

プラントベースミルク

豆乳、アーモンドミルク、ライスミルク、ココナッツミルク、オートミルクなど、大豆やナッツ、穀物などを原料としたミルクです。牛乳の代替として、そのまま飲んだり、料理に使用したりできます。

大手コーヒーチェーンで牛乳の代わりに選べることもあって、近年ポピュラーです。

植物性チーズ・植物性ヨーグルト

植物性ミルクを原料として、チーズやヨーグルトも作られています。

大豆、ナッツ、ココナッツなどをが原料として良く使われます。動物性チーズと遜色ない味わいと食感を再現した商品も登場しています。

豆乳を使った溶けるチーズなど、スーパーでも買える製品が増えています。

プラントベースの代替卵

プラントベースの代替卵は、植物由来の原料で作られた、鶏卵の代替食品です。動物性食品を一切使用していないため、ヴィーガンやベジタリアンはもちろん、卵アレルギーを持つ方でも安心して食べることができます。コレステロールや飽和脂肪酸を抑えたい方にも注目されています。

また、プラントベース代替卵には、主に以下の2種類があります。

液体タイプ

豆乳エンドウ豆タンパクなどをベースとした液体状の代替卵です。卵焼きやスクランブルエッグなどの卵料理に使用できます。

粉末タイプ

こんにゃく海藻などをベースとした粉末状の代替卵です。水で溶いて使用します。パンケーキやクッキーなど、玉子を材料にしたお菓子作りなどに適しています。

プラントベース代替卵を使ってみたい方は、使い道や料理に合わせて使い分けましょう。

その他のプラントベースフード

上記で紹介したほかにも、プラントベースのアイスクリームやマヨネーズなど、さまざまなバリエーションが増えています。

また、豆腐、テンペ、納豆などの伝統的な発酵食品も、プラントベースフードとして新たな視点で見直されています

プラントベースフードのメリット

プラントベースフードを食生活に取り入れることで、以下のようなメリットが期待されています。

環境への貢献

環境への貢献

プラントベースフードは、環境問題への貢献も期待されています。

畜産業は、大量の水や土地、飼料を必要とするため、環境負荷が大きいと言われています。一方、植物性食品は、畜産業に比べて環境負荷が低いため、プラントベースフードを選択することによって、環境保護に繋がるのです。

健康へのメリット

プラントベースフードは、健康面でも多くのメリットがあります。

植物性食品は、食物繊維ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているものが多く、動物性脂肪コレステロールが少ない傾向があります。そのため、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています

食の楽しみを広げる

プラントベースフードを取り入れることで、動物性食品に頼らず、植物性食材だけで様々な料理を作ることができます。新しい食材や調理方法に出会うことで、食卓に彩りを添え、料理の幅を広げてくれるでしょう。

プラントベースフードのおすすめの食べ方

プラントベースフードを使ったレシピは、インターネットや料理本で数多く紹介されています。ここでは、その中でも特におすすめのレシピやアレンジをいくつかご紹介します。

大豆ミートのキーマカレー

大豆ミートを初めて使うなら、ひき肉代わりに使用したキーマカレーがおすすめです。大豆ミートのひき肉と遜色ない食感と味わいで、満足感のある一品に仕上がります。

カレーの隠し味に使うヨーグルトを、豆乳やココナッツミルクなどのプラントベースのヨーグルトにするのもおすすめです。

大豆ミートの唐揚げ

大豆ミートを使い、鶏の唐揚げ風に揚げるのも人気です。大豆ミートを水で戻す時に濃いめに阿須付けをすると、衣はサクサク、中はジューシーに仕上がります。

おから水切りしたお豆腐を大豆ミートに混ぜるとフワフワに仕上がります。

豆乳を使ったクリームパスタ

クリーム系パスタのソース作りに、生クリームの代わりに豆乳とオリーブオイルを使ってとろみを出すのもおすすめです。

プラントベースのチーズを使ってコクを足すと、より満足感が得られます。

バナナと豆乳のプリン

皮が黒くなるほど熟れたバナナがあったら、ぜひ試して欲しい自然な甘さの優しいヘルシーデザートです。玉子もゼラチンも不要です。

バナナの皮を剥いて、電子レンジで1分程度加熱してから、スティックブレンダー等を使って豆乳とまぜます。なめらかになったら冷蔵庫に入れてください。バナナのペクチンの働きで、プリンがすぐに固まり始めます。

プラントベースフードを使う際のポイント

プラントベースフードを使う際のポイント

プラントベースフードを使う際には、以下の点に注意するとよいでしょう。

下ごしらえをしっかりする

大豆ミートや豆腐などのプラントベースフードは、乾燥したものを戻したりなど、動物性食品と比べて下ごしらえが必要なものがあります。料理に取りかかる前にレシピをよく読んで、下ごしらえをしっかりしましょう。

通常の料理よりも時間が掛かる場合もあるので、慣れないうちは時間に余裕を持って作りましょう。

調味料をうまく使う

プラントベースフードは、動物性食品と比べて味が薄く感じる場合があります。塩、胡椒、ハーブなどの調味料をうまく使って、味を調えましょう。

色々な食材を組み合わせる

色々な食材を組み合わせることで、味や食感に変化を出すことができます。野菜や果物、ナッツなどを積極的に使いましょう。

プラントベースフードはどこで買える?

プラントベースの食材は、以下のような場所で買うことができます。

スーパーマーケット

近年、プラントベース食品への需要の高まりから、多くのスーパーマーケットでプラントベースの食材を取り扱うようになっています

大豆ミートや植物性ミルク、豆腐などの定番商品はもちろん、代替チーズや代替肉など、種類も豊富になりつつあります。

オーガニック食品店

オーガニック食品店では、スーパーマーケットよりも種類豊富なプラントベース食材を取り扱っていることが多いです。有機栽培無添加の製品も多く、安心安全な食材を選びたい方におすすめです。

ネットショップ

ネットショップでは、全国各地の様々な種類のプラントベース食材を購入することができます。スーパーマーケットやオーガニック食品店では手に入らない商品も豊富なので、選択肢が広がります。

プラントベースフードの専門店・ヴィーガンショップ

最近では、プラントベース食品専門の店舗も増えてきています。専門店では、様々な種類のプラントベース食材をまとめて購入することができます。

また、試食料理教室などのイベントを開催している店舗もあり、プラントベース食材について詳しく学ぶことができます。

まとめ:プラントベースフードでサステイナブルな未来の一歩を!

プラントベースフードを生活に取り入れよう

プラントベースフードは、私たちの食生活をより豊かに、そして持続可能なものへと導く可能性を秘めています。

環境、健康、そして食の楽しみを兼ね備えたプラントベースフードを、ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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