9月21日は「世界アルツハイマーデー」で、日本では「認知症の日」とされています。
認知症への理解を深め、自分や家族の健康について考えるきっかけになる日です。
「最近、人の名前がすぐ出てこない」「何をしようとしていたか忘れる」といった経験は、年齢に関係なくあります。
そんなときに取り入れやすいのが、毎日の生活の中で頭を使う脳トレです。
特別な教材を用意しなくても、考える、思い出す、選ぶといった行動は日常の中にたくさんあります。今回は、無理なく続けられる脳トレ習慣を紹介します。
そもそも脳トレとは?
脳トレというと、計算問題やパズルを思い浮かべる人も多いかもしれません。ですが、難しい問題に挑戦することだけが脳トレではありません。
普段の生活の中で「思い出す」「考える」「判断する」「いつもと違うことをする」といった機会を増やすことも、頭を使う習慣につながります。
無理に難しいことを始めるより、自分が続けられる方法を見つけることがポイントです。
脳を使う習慣を意識して増やすこと
脳トレは、日常生活の中で頭を使う機会を意識して増やすことから始められます。
たとえば、昨日食べたものを思い出したり、買い物の合計金額を頭の中で計算したりするだけでも、考える機会の一つです。
毎日同じことを何となく繰り返すのではなく、ときどき「少し考える時間」をつくってみましょう。
計算やパズルだけが脳トレではない
脳トレには、計算問題やクロスワードだけでなく、料理や会話、散歩なども取り入れられます。
● 料理…手順を考え、会話では相手の話を聞きながら言葉を選ぶ
● 散歩…「今日は違う道を歩いてみよう」と考えれば、いつもとは違う景色や情報に触れられる
頭を使う方法はひとつではありません。自分が楽しめることの中から、自然に考える機会を増やしてみてください。
日常生活の中にも脳トレはたくさんある
脳トレのために、毎日まとまった時間をつくる必要はありません。
普段何気なく行っている家事や買い物、会話にも、考えたり思い出したりする要素がたくさんあります。
たとえば、以下のような方法です。
● 冷蔵庫にある食材から献立を考える
● 買い物リストを覚えてからお店に行く
● 買い物中に合計金額を予想してみる
● 家族や友人と今日あったことを話す
● 散歩するときにいつもと違う道を選ぶ
● 景色の中から季節の変化を探す
● 歯磨きなど簡単な動作を利き手ではない手で試してみる
大切なのは、すべてをやろうとしないこと。
「今日はいつもと違う道を歩いてみよう」「夕食の献立を冷蔵庫の中身だけで考えてみよう」と、一つ取り入れるだけでも十分です。
すぐできる簡単脳トレをやってみよう
脳トレは、思い立ったときにすぐできるものもたくさんあります。
仕事や家事の合間、移動中、寝る前など、ほんの数分あればできる方法から始めてみましょう。
たとえば、次のような方法があります。
● 昨日の夕食に何を食べたか思い出す
● 今日あった出来事を3つ思い出す
● 「食べ物だけ」などテーマを決めてしりとりをする
● 1から10まで言ったあと、10から1まで逆に言う
● 「3・8・1・6」など数個の数字を覚えて逆から言ってみる
● 今日会った人や話した内容を思い返す
● 外出先で見たものを、帰宅後にいくつ思い出せるか試す
慣れてきたら、少しだけ難しくしてみてください。
ただし、できなかったからといって気にする必要はありません。
答えを出すことより、「思い出そう」「考えてみよう」と頭を使う時間を楽しんでみてください。
脳トレは「頑張る」より「少し考える」で十分
脳トレを続けるなら、「毎日難しい問題を解かなければ」と考えすぎないことです。
無理をすると続かなくなり、せっかく始めても負担に感じてしまいます。
「頑張る」よりも、「ちょっと考える」「いつもと少し違うことをする」と考えたほうが気軽に続けられます。
また、脳トレだけで認知症を確実に予防できるわけではありません。
睡眠や食事、運動、人との交流なども含めて、毎日の生活全体を無理なく見直していくことが大切です。