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実は夏バテよりこわい? 「冬バテ」の原因と対策

実は夏バテよりこわい? 「冬バテ」の原因と対策

日に日に寒さが厳しくなってきました。皆さまは「冬バテ」ということばをご存じですか?

夏バテなら良く聞くけれど、冬バテなんて初めて聴く人も多いのではないでしょうか?
ここでは冬に起こる不調の原因と対策などをご紹介いたします。

冬バテってなに?

冬バテとは、冬季において体調不良や疲労感、元気が出ないなどの症状を指します。夏バテとは違い、寒い季節に起こるため、そんなことがあるなんてと意外に思う方も多いかもしれません。

冬バテに似た言葉で「冬季うつ」がありますが、うつ病は単なる気分の落ち込みではなく明確な診断基準がある病気なので、安易に混同しないようにしましょう

冬バテの代表的な状態

冬バテの代表的な状態

冬バテの代表的な状態としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 元気が出ない
  • 疲れやすい
  • 食欲不振
  • 眠れないなどの不眠症状
  • 体がだるい

冬季になってこれらの不調が多く見られるような状態を、冬のせいでバテている…ということで冬バテという言葉が使われるようになっているのです。

冬バテの原因

冬バテの原因はさまざまですが、主な要因は以下の通りです。

  • 冷え:寒い季節には体温を保つためにエネルギーを消費しやすくなります。
  • 乾燥:冬は室内の加湿器などによる湿度管理が必要です。
  • 運動不足:寒さのせいで外出や運動をする機会が減り、運動不足になることがあります。
  • 栄養不足:冬は食欲が落ちがちで、栄養バランスが偏ることがあります。

これらの要因が重なることで、冬バテが引き起こされるのです。

寒暖差が招く不調

寒暖差が招く不調

夏バテが夏の終わりに夏の疲れが蓄積して起こることが多い一方で、冬バテは逆に「秋の終わりから冬の始まり」に起こることが多いと言われています。

その大きな理由は急激な「寒暖差」にあります。

秋から冬にかけての変化はまっすぐではなく、残暑のように暑い日があるかと思えば、いきなり真冬の寒さが来て、またその翌日は暑い…といった、不規則な過程で季節が移り変わります。

特に近年、昔に比べてその傾向は強まっています。

乱高下する寒暖差により、季節の変化に対応しようとする自律神経の働きも乱れてしまい、それがこの季節独自の体調不良につながるのです。

また、暖かい室内や乗り物から寒い屋外への移動でも、急激な寒暖差によるストレスが生じます。屋内の移動でも、暖かいリビングから寒いトイレやお風呂への移動は要注意です。

冬バテの対策

冬バテを予防するためには、以下の対策が有効です。

体温調整のしやすい服装

体温調整のしやすい服装

寒暖差のストレスを受けないように、気軽に羽織ったり脱いだりできる服装を心がけましょう

カーディガンやストール、帽子や手袋などを活用して、暑さ寒さを感じたらすぐに脱ぎ着して調整したいものです。

身体を温める食事

体を温める効果のある食材を摂ることが大切です。例えば、生姜やニンニク、緑黄色野菜などがおすすめです。

室内の湿度管理

室内の湿度管理

加湿器を使用するか、タオルを水に濡らして室内に置くなどすると、室内の湿度を保つことができます。

適度な運動

寒さのせいで運動不足になりがちですが、日常的に適度な運動を心がけることで血行を促進し、体温を上げることができます。

栄養バランスを心がける

バランスの取れた食事を心がけましょう。特にビタミンCや亜鉛などの免疫力を高める栄養素を意識的に摂ることが重要です。

心のケア

心のケア

寒い冬は気分が落ち込みやすい季節でもあります。ストレスを感じたら、リラックスする時間を作るなどして心を癒すことが大切です。

まとめ:冬バテを知って寒い冬を元気に乗り切ろう!

冬バテを知って寒い冬を元気に乗り切ろう!

冬バテは夏バテと同様に体調不良を引き起こすことがありますが、その原因や対策は異なります。

寒さや乾燥、運動不足、栄養不足などが冬バテの要因として挙げられますが、温かい食事や室内の湿度管理、適度な運動、栄養バランスの摂取、心のケアなどを行うことで冬バテを予防することができます

心地よい冬を過ごし、元気に春を迎えるために、この機会に冬バテの原因と対策を意識して自己管理に気を配りましょう。

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