あなたの知っている健康情報、いつの間にか古くなっていませんか?
aplodの学術顧問・医学博士の久保明先生によるコラムをお届けします。
第1回となる今回は「サイエンスは変化する」。
一度は「常識」として世の中に広がった健康情報も、研究が進むにつれて変わっていくこと、それに振り回されずにいるためにはどうしたらよいか…それではどうぞお読みください!
サイエンスは変化する Vol.1
医学博士:久保 明
時代で変化する常識-健康情報の「善玉」「悪玉」について-
世の中の健康情報には“善玉”“悪玉”という言葉が使われます。“善玉コレステロール”(以下HDLコレステロール)などはその典型ですね。ところが基礎や臨床の研究が驚異的に進むと今まで常識と考えられていたことが変化します。HDLコレステロールも常識が変わっているのです。
“善玉”HDLコレステロールの最新常識
現在ではHDLコレステロールの値が80mg/dlを超えると全身の血管の老化(動脈硬化)がむしろ進んでしまうことが明らかになりました。一方少なすぎても同様のことが生じて老化が進むのです。ということは量的な指標だけでなく、いらないコレステロールを運搬して処理するHDLコレステロールの働き(質)を評価する方法が求められる時代になったのです。
健診などで“コレステロールは高めですが善玉が多いから気にしないで良いですよ”と医師から説明された経験がある方もおられるでしょうが、数年後には“HDLコレステロールの量は多いのですが働きが不十分ですね”という言い方に変わるかもしれません。
健康情報の「常識」に振り回されないためには?
このように教科書に書いてあるようなサイエンスも変化するのです。そのような変化に振り回されないコツは自らの身体の状態をしっかり把握することです。
素敵なエイジングを目指して…
2001年から身体のエイジングの臨床的指標をライフテーマとして“健康寿命ドック”を立ち上げ、その後東海大学医学部東京病院における“抗加齢ドック”として発展的な臨床研究に尽力してきた久保の経験を踏まえ、aplod(アプロド)の商品の愛用者、スタッフの方々の素敵なエイジングに本コラムが少しでも役立つことを願っております。
いかがでしたでしょうか?
ここでしか読めない久保明先生のコラム、次回もお楽しみに!