秋は過ごしやすい気候で、行楽の予定がある方も多いでしょう。しかし、実はこの爽やかな秋は、意外にもカビの発生に注意が必要な季節なのです。
「雨や湿気の多い梅雨時ならカビが生えるのも分かるけれど、涼しい秋なら大丈夫でしょう?」と意外に思った方も多いのではないでしょうか?
今回はなぜ秋にカビが発生しやすいのか、そして効果的なカビ対策について詳しく解説していきます。
なぜ秋はカビが発生しやすいのか?
秋にカビが発生しやすい理由は、主に以下の3つが考えられます。
原因1:温度と湿度の変化
夏の暑さが和らぎ、気温が安定してくる一方で、朝晩の冷え込みが厳しくなり、室温と外気温の差が大きくなります。この温度差によって、空気中の水分が凝縮しやすく、湿気が高まるため、カビの胞子が繁殖しやすい環境が生まれます。
原因2:換気の減少
秋は過ごしやすい気候のため、窓を閉め切っている時間が長くなる傾向があります。また、暖房器具の使用も増えるため、室内の空気が乾燥し、換気が不足しがちです。換気が不十分な状態が続くと、湿気がこもり、カビが生えやすくなります。
原因3:結露の発生
秋から冬にかけては、室温と外気温の差が大きくなるため、窓ガラスや壁などに結露が発生しやすくなります。結露はカビの発生源となるため、注意が必要です。
秋のカビ対策
秋に増えるカビの原因、思い当たった方も多いのではないでしょうか。
秋のカビ対策として、以下の点に注意しましょう。
1. こまめな換気
窓を開けて換気
天気が良い日は、こまめに窓を開けて室内に新鮮な空気を入れ替えましょう。
換気扇を回す
浴室やキッチンなど、湿気がこもりやすい場所では、換気扇をこまめに回すようにしましょう。
除湿機を使う
室内が湿気の多い場合は、除湿機を使うことで、湿度を下げることができます。
2. 乾燥させる
水気を拭き取る
浴室や洗面所など、水を使う場所では、使った後すぐに水気を拭き取り、乾燥させるようにしましょう。
マンションなど窓のない浴室では、浴室乾燥機と換気扇を活用しましょう。
洗濯物を室内に干さない
洗濯物は、できるだけ屋外で干すようにしましょう。室内に干す場合は、浴室乾燥機を使用したり、扇風機で風をあてたりして、乾燥時間を短縮しましょう。
布団を干す
寝具には、眠っている間にかいた汗の水分がこもりがちです。こまめに日光に当てて乾燥させましょう。
3. カビが生えやすい場所の掃除
浴室
浴室のカビは、放置すると広がりやすいので、定期的にカビ取り剤を使って掃除しましょう。
ユニットバスの「エプロン」部分を外した中など、浴室の見えない部分にカビが潜んでいることもあります。
浴室のカビはまず予防が第一なので、スプレーや燻蒸のカビ防止剤なども活用しましょう。
キッチン
シンク周りや冷蔵庫の裏など、水気がこもりやすい場所は、こまめに掃除し、乾燥させましょう。
普段移動させない調理器具の下にカビが潜んでいることもあるので、整頓ついでに確認しましょう。
クローゼット
衣類にカビが生えないように、クローゼットの中を定期的に掃除し、湿気を吸い取るシートなどを置いておきましょう。
意外に多いのが、うっかり乾ききっていない衣類をしまってしまい、カビの原因となっていることです。
再びカビを生やさないために
カビは一度生えてしまうと除去が大変です。掃除で見た目がキレイになったとしても、実は除去しきれていないことが多く、再び生えてしまう可能性も高いです。
カビの原因となった住まいの状態や生活習慣を改善しないと、同じ場所でカビが生えてしまいます。それを防ぐためには、まずは原因となる場所の改善が大切です。
まとめ:カビを防いで爽やかな秋を!
秋は気温と湿度の変化が激しく、カビが発生しやすい季節です。カビはアレルギーの原因になるなど、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、しっかり防ぎたいものです。
暑さや埃を感じなくても、こまめな掃除と換気を心がけ、まずカビが生えないように注意しましょう。