自己流の食事制限や運動を続けても結果が出ない場合、医療の力を借りる方法があります。
ダイエット外来は、医学的根拠に基づいて肥満の原因を整理し、健康を損なわずに改善を目指す専門外来です。
本記事では、ダイエット外来の基本情報を紹介します。
ダイエット外来とは?
ダイエット外来は、医師や管理栄養士が肥満を医学的に評価して改善を支援する外来です。
体重だけでなく、血液検査や生活習慣の確認から原因を特定し、食事療法や運動療法を中心に、必要に応じて薬物療法を組み合わせます。
自己流と異なり、安全性と継続性を重視し、リバウンドしにくい方法を選択できる点が特徴です。
以下では、ダイエット外来の料金や治療内容について詳しく解説していきます。
全国のダイエット外来設置数
ダイエット外来の正確な全国設置数を示す公的統計はありません。
ただし、日本肥満学会が認定する「肥満症を診療できる病院」は、2025年10月時点で100施設以上存在します。
ダイエット外来の料金
料金は保険適用の有無と治療内容で大きく異なります。
高血圧や糖尿病などの既往があり保険適用となる場合、月数千円から1万円程度が目安です。
一方、自由診療では処方薬の種類や量により月1万円から数万円、注射や医療機器は1回数千円から数万円かかることもあります。
ダイエット外来の治療内容
治療は原因分析から始まり、食事療法、運動療法、生活習慣指導が基本です。
必要に応じて薬物療法や注射を組み合わせ、医師と管理栄養士が個別にサポートします。
短期的な減量ではなく、体質や行動の改善を目的とし、健康障害の予防も視野に入れます。
ダイエット外来の対象者
主な対象はBMI25以上で、糖尿病や高血圧、脂質異常症など肥満関連の健康障害がある方です。
保険適用では肥満症と診断される必要があり、BMI35以上や健康障害が複数ある場合が該当しやすくなります。
自由診療ではBMIが低めでも、医師の判断で相談可能なケースがあります。
知っておきたい肥満が引き起こすこと
肥満には、関係する11の健康障害があります。
日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2016」による肥満に起因する健康障害は、以下のとおりです。
- 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症、痛風
- 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
- 脳梗塞、脳血栓症、一過性脳虚血発作(TIA)
- 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患、NAFLD)
- 月経異常、不妊
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 運動器疾患:変形性関節症(膝、股関節)、変形性脊椎症、手指の変形性関節症
- 肥満関連腎臓病
肥満を改善するメリット
肥満を改善すると、糖尿病や高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが軽減します。
体重が5%程度減るだけでも、心肺機能の向上や関節への負担軽減につながるそうです。
健康寿命を延ばす観点からも、医学的に管理された減量は大きな価値と言えるでしょう。
ダイエットで健康を保ちましょう
ダイエット外来は、医学的根拠に基づいた検査や指導、必要に応じた薬物療法を通じて、健康的でリバウンドしにくい体づくりが目指せます。
肥満を改善することで、生活習慣病の予防や体調の安定、見た目や気持ちの向上といった多くのメリットが得られるので、ぜひ今年はダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。