9月21日は「世界アルツハイマーデー」として、世界中で認知症への理解と支援を広げる日です。
高齢化が進む今、認知症は誰にとっても身近な課題になっています。
しかし、認知症について正しい知識や接し方を知っている人は、まだ多くありません。
身近な家族や大切な人のためにも、今から知っておきたい「認知症のお話」をお届けします。
9月21日は世界アルツハイマーデー

世界アルツハイマーデーでは、認知症について社会全体で理解を深めるために、世界各地で啓発活動がおこなわれています。
認知症の患者数は年々増加しており、誰もが身近な課題として考えなければなりません。
日本でも高齢化に伴い認知症の方が増えており、ご家族や地域社会で支えることがますます重要です。
9月21日は、多くの方が認知症のことを考えるきっかけにもなるでしょう。
なぜ世界的に啓発が行われているのか
認知症の患者数が世界的に増加しているため、各国で積極的な啓発活動が必要とされています。
特に高齢化が進む社会では、認知症を正しく理解し、予防や早期発見につなげる取り組みが欠かせません。
WHOもこの課題を重視しており、医療や介護体制の整備だけでなく、地域全体での理解促進を呼びかけています。
啓発を通じて、認知症の方やご家族が孤立せず安心して暮らせる環境づくりが進められているのです。
認知症について知っておきたいこと

認知症は脳の病気であり、単なる「もの忘れ」とは異なるものです。
代表的な4種類として、以下のとおり。
- ・アルツハイマー型認知症
- ・血管性認知症
- ・レビー小体型認知症
- ・前頭側頭型認知症
それぞれ原因や症状の出方が異なりますが、日常生活にさまざまな影響を与える点は共通しています。
なお、認知症は高齢者だけの病気ではなく、早い段階で発症することもあるため、若いからといって安心できるものではありません。
認知症でよくみられる症状
認知症の症状には、記憶障害が最も多く見られます。
たとえば「同じことを何度も聞く、約束を忘れる」などです。
そのほかにも、以下のような症状があります。
- ・時間や場所の感覚がわからなくなる
- ・判断力が落ちる
- ・些細なことで怒りっぽくなる
- ・感情や性格が変化する
こうした症状が日常生活に影響を与え始めた場合、認知症の可能性を考えたほうが良いでしょう。
認知症は早期発見が大切です
認知症は、軽度の段階で気づけば、進行を遅らせたり、適切なサポートを受けやすくなったりします。
早い時期に気づくことで、医療や介護サービスにつながることができ、ご本人やご家族の負担が軽減されます。
日常の小さな変化に気づき、ためらわずに医療機関を受診しましょう。
認知症の予防

認知症予防には、適度な運動とバランスの良い食事、社会との交流が効果的とされています。
たとえば、ウォーキングや軽い体操など無理のない運動、野菜や魚を中心とした食事は、脳の健康維持につながるので、おすすめです。
また、人と話したり、地域活動に参加することも刺激となり、良い影響に。
健康維持のためのサプリメントを継続的に取り入れるのも、日々の生活に無理なく取り入れやすい方法です。
脳トレ・趣味の継続も大切
クロスワードや計算問題、読書など脳を使う習慣や、趣味の継続も予防効果が期待できます。
好きなことに取り組むことで脳が刺激され、認知機能の維持につながります。
無理なく続けられる趣味や脳トレを、日常生活に取り入れていくことが大切です。
認知症の相手との接し方
認知症の方と接する際は、否定せず、言動を受け入れてあげましょう。
本人の言葉や思いに共感し、安心感を持てるような対応を心がけると良いです。
無理に訂正したり叱ったりせず、そばで寄り添いながら話を聞くことで、本人も落ち着いて過ごせます。
やさしく接することで、認知症の方が穏やかに日々を送れるようサポートできます。
アルツハイマー(認知症)について考えてみましょう
認知症は身近な課題ですが、正しく知ることで、ご本人もご家族も安心して過ごせる毎日に近づきます。
早期発見や生活習慣の見直し、サプリメントの継続的な活用、周囲の理解とやさしい対応など、できることから一つずつ始めていくことが大切です。
世界アルツハイマーデーをきっかけに、認知症について考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。