この数年、健康や美容への効果からサウナを楽しむ人が増えています。
「サ活(サウナ活動)」「サウナー(サウナ愛好家)」「ととのう」…等々の言葉を言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、サウナは高温多湿な環境であり、使い方を誤ると体調を崩したり、最悪の場合には死亡事故につながることもあります。
そこで今回は、「サ活」に黄信号が灯る前に知っておきたい、サウナを安全に楽しむためのポイントをご紹介します。
サウナで「ととのう」とはどういう状態?
サウナで「ととのう」とは、サウナ、水風呂、外気浴を繰り返すことで得られる、心身ともに深いリラックス状態のことを指します。
サウナー(サウナ愛好家)が使い始めた言葉ですが、具体的には、以下のような感覚や効果を「ととのう」と呼びます。
【ととのうとは?】
- 頭の中がクリアになる
- 体が軽くなる
- 深い幸福感や陶酔感を感じる
- 五感が研ぎ澄まされる
- 集中力が高まる
- 疲れが吹き飛ぶ…等々
サウナで「ととのう」ことにより、以下の効果が期待できると言われています。
【「ととのう」メリット】
- ストレス解消
- 疲労回復
- 睡眠改善
- 集中力向上
- 免疫力向上
- 良質な睡眠が取れる等々
サウナで「ととのう」メカニズムは?
「ととのう」のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、以下の原因が挙げられています。
- サウナで温まることで、脳内物質であるβ-エンドルフィンやオキシトシン、セロトニンなどが分泌される
- 水風呂で冷やすことで、交感神経と副交感神経のバランスがととのう
- 外気浴でリラックスすることで、心身ともに深い休息状態になる
などが組み合わされて影響していると考えられています。
無茶は禁物!サウナを楽しむためのポイント
大人気のサウナですが、体調や体質に合わない人もいます。
また、サウナの入り方を間違えると、体調を崩すこともあるので、注意が必要です。
安全にサウナと「ととのう」体験を楽しむために、最低限抑えておきたいポイントをまとめました。
1.体調と相談する
サウナは、心肺機能に負担をかけるため、体調が悪いときは控えた方が賢明です。特に、以下のような場合は注意が必要です。
【サウナを避けたほうが良い状態】
- 風邪やインフルエンザなどの感染症にかかっている
- 睡眠不足や疲労が溜まっている
- 二日酔い
- 脱水症状
- 心臓病や高血圧などの持病がある
また、妊娠中や授乳中の方も、サウナに入る前に医師に相談する必要があります。基本的には避けるほうが良いでしょう。
2.無理は禁物
サウナは、自分のペースで楽しむことが大切です。無理をして長時間の入浴や高温のサウナ室に入ると、脱水症状や低血糖症を引き起こす可能性があります。
最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。また、サウナ室に入ったら、体調に異変を感じたらすぐに退出することが重要です。
3.水分補給をしっかりする
サウナに入ると、大量の汗をかくため、脱水症状になりやすいです。サウナに入る前、入浴中、入浴後はこまめに水分補給をするようにしましょう。
汗によって塩分も失われるので、水だけでなくミネラルを補給できるスポーツドリンクや麦茶、経口補水液などもおすすめです。
4.アルコールは控える
サウナとアルコールは、どちらも利尿作用があるため、脱水症状を引き起こしやすい組み合わせです。サウナに入る前や入浴中は、アルコールを控えるようにしましょう。
サウナ後にビールなどのアルコールを飲みたい人もいると思いますが、まずは水分を充分に摂ってからにしましょう。先にアルコールを身体に入れてしまうと、水分が吸収されにくくなってしまいます。
先に水分を摂ったとしても、アルコールは脱水を促してしまうので、やはりサウナ後のお酒は控えた方が無難です。
5.施設のルールを守る
サウナ施設には、それぞれ利用ルールがあります。サウナ室の入り時間や、水風呂の使用方法など、施設のルールをしっかりと守るようにしましょう。
また、他の利用者に迷惑をかけるような行為は控え、マナーを守ってサウナを楽しむことが大切です。
6. サウナ後の過ごし方も大切
サウナを出た後は、体温が急激に下がらないように注意が必要です。ゆっくりと体を冷やし、水分補給をしっかりしましょう。
また、サウナ後は疲労感を感じやすいので、無理せず休息を取るようにしてください。
先に書いたようにアルコールは控えて、早めに就寝するのがオススメです。
まとめ:体調とルールに注意してサウナを楽しみましょう!
サウナは、正しく利用すれば健康や美容に効果的なものです。しかし、使い方を誤ると体調を崩したり、最悪の場合には死亡事故につながることもあります。
今回ご紹介したポイントを参考に、安全にサウナを楽しんでください。