新たな生活スタイルが登場したのをきっかけに、日本でもリモートワークが普及しました。
その影響であまり外に出なくなり、日光不足になる人が増加しています。
この記事では、日光に当たる時間が少ないとなぜ身体に悪いのかを解説します。
なかなか外出できない場合の対処法も紹介しますので、リモートワークで業務を行っている人は参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 日光不足がもたらす不調
- 日光不足を解決する方法
リモートワークは日光不足になりやすい
リモートワークが中心になると外出の頻度が減るため、日光を浴びる時間も少なくなります。
通勤時間がないのはメリットですが、デメリットでもあるといえるでしょう。
出社がなくなったのと引き換えに、自発的に外に出る機会を作らなければならなくなったからです。
在宅勤務が始まってから何となく体調が優れない人は、日の光が足りていないかもしれません。
「日光がそんなに重要なの?」と疑問に感じるかもしれませんが、健康を維持するうえで非常に大切だと知っておきましょう。
自宅で仕事をする生活に慣れると外出が面倒になり、それに伴って運動不足にもなります。
だからこそ屋外に出て日光を浴びる習慣が必要不可欠なのです。
以下では日光不足の弊害と解消する方法を解説しますので、じっくり目を通してみてください。
日光不足が身体にもたらす3つの変化
生活スタイルの変化により、在宅で働く人は増加傾向にあります。
ここでは日光不足が身体に及ぼす変化について説明しましょう。
疲れやすくなる
身体を動かしていないのに、なぜか疲労感がある…
リモートワークが多い人はそのような経験をしているかもしれません。
日光を浴びると脳内で「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。
このセロトニンは、眠気をもよおす「メラトニン」の原料となる物質。
ところが在宅勤務でほぼ外出しない生活をしていると、セロトニンが不足して睡眠の質が低下するのです。その結果、寝つきが悪くなり寝ても疲れが取れなくなります。
睡眠不足が続くと慢性的に疲れやすい状態になるでしょう。
気分が落ち込みやすくなる
先ほども登場したセロトニンには、ストレスを緩和する作用があります。
精神の緊張状態を和らげて気持ちを落ち着かせてくれるのですが、不足するとメンタルの浮き沈みが激しくなるとされているのです。
何となくやる気が出ない、仕事に集中できない…
もしこのような経験があるなら、セロトニンが足りていない可能性があります。
理由もなく気分が落ち込む人は日頃の生活を振り返ってみてください。
ビタミンDが不足する
日光を浴びると体内でビタミンDが生成されます。
このビタミンDは、人間が自ら作り出せる数少ない有機化合物。不足すると免疫力が低下したり、歯や骨が脆くなったりと、日常生活に支障をきたします。
健康維持に欠かせないにもかかわらず、ビタミンDは日本人の全世代で不足しているとされています。
とくに気を付けるべきなのは日焼け対策をしている女性。たとえ外出していても日光不足になりがちなため、健康を損なう可能性が高いといえるでしょう。
日光不足を解消する3つの方法
日光不足による影響がおわかりいただけたところで、解消方法を紹介します。
具体的には以下の3つです。
- 自宅のベランダや庭で日光を浴びる
- 買い物に行くなど、意識的に外出する時間を増やす
- 仕事の休憩時間に散歩やジョギングをする
ガラス窓越しに日光を浴びてもビタミンDを生成できないため、屋外に出て日光浴してください。
雨や曇りの日でも太陽光は地上に降り注いでおり、日光不足解消に役立ちます。
ただし紫外線を浴びすぎると肌の光老化を招くので、日焼け対策はお忘れなく。
日焼けが心配な人は、手のひらに日光を浴びるだけでも効果があります。
夏場なら15分ほど、冬場であれば30分くらいが目安です。
日光浴の時間を確保できない場合の対処法
日光が大事なのはわかったけれど、仕事中は忙しくて外に出る時間がない…
そんな人におすすめなのが、食品からビタミンDを補う方法です。
以下、ビタミンDを含む食品をまとめました。
- 魚介類(サケ、サンマ、イワシなど)
- きのこ(干しシイタケ、干しキクラゲなど)
- 肉
- 卵
- 乳製品
ただし食事だけで1日に必要なビタミンDを摂取するのは難しいため、サプリメントを併用するのも有効な手段です。
まとめ:日光を浴びて健康な生活を目指そう
リモートワークが中心になると日光不足になりやすく、ビタミンDが不足しがちになります。
すると気づかぬうちに体調が崩れ、仕事や日常生活にも影響するかもしれません。
最後に日光不足を解消する3つの方法をおさらいします。
- 自宅にいても日光を浴びる時間を設ける
- 用事を作って外出する機会を増やす
- 仕事の合間に運動する
快適なリモートワークを実現するために、日焼け対策をしたうえで日の光を浴びるようにしてください。
有害だと思われがちな紫外線ですが、適量であれば健康をサポートする心強い味方になるでしょう。