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食用油の正解!選び方と使い分けで美味しさ倍増

食用油の正解!選び方と使い分けで美味しさ倍増

食用油の選び方や使い分けに悩んだことはありませんか?
この記事では、それぞれの食用油の特徴や選び方、おすすめの調理方法を解説します。さまざまな料理に合ったオイルを使い分けることで、美味しさが倍増しますよ!

  • オリーブオイルは、イタリア料理に欠かせない風味豊かな油
  • キャノーラ油は、低コレステロールでヘルシーに料理が楽しめる
  • 大豆油は、和食料理にも使える多用途なオイル
  • 米油は、落ち着いた風味で揚げ物に最適

…等々、他にも多くの種類の食用油があります。

さらに、栄養価の高いオレイン酸やリノール酸が豊富な油を活用することで、健康や美容にも効果が期待できます。
記事の中では、各油の栄養素や効果的な利用方法、保存法なども紹介しています。是非、食用油の選び方と使い分けに役立てて、健康的な食生活を楽しんでください!

様々な食用油の特徴と使い分け

食用油にはそれぞれ特徴と適した調理法があります。オリーブオイルはオレイン酸が多く含まれ、ドレッシングや和え物に使われることが多いです。

例えば、キャノーラ油は低コレステロールでヘルシーな油で、色々な料理に使えます。
大豆油は和食料理に欠かせない多用途なオイルで、揚げ物や炒め物に向いています。

油の原料によってそれぞれ異なる風味や香りがあるため、選び方や使い分けが重要です。

以下に、代表的な食用油の特徴やおすすめの調理法などを詳しく紹介していきます。

オリーブオイル:おすすめの調理法とその風味

オリーブオイル

オリーブオイルは、オレイン酸が豊富で、風味が良く、料理の仕上げに良く使われます。
イタリア料理に代表されるように、生のままドレッシングや和え物に使ったり、パンにつけて食べるのが一般的です。

加熱調理にも利用できますが、加熱のし過ぎには注意が必要です。オリーブオイルの独特な風味を生かすためには、低温で使ったり、あるいは調理後にオリーブオイルを掛けるといった使い方がおすすめです。

また、オリーブオイルは産地によって風味が異なるため、自分の好みの産地を見つけて選ぶ楽しみもあります。

なたね油:サラダやドレッシングにぴったりな油

なたね油はサラダ油の代表格であり、サラダやドレッシングにぴったりな油です。なたね油の特徴である軽い風味とさらっとした食感が、食材の味を引き立てます。

また、ドレッシングの材料としても適しており、和え物やマリネに使用すると良いでしょう。なたね油は揚げ物ににもよく使われますが、どちらかといえば生食に向いた油です。

なたね油は一時期「トランス脂肪酸が多く身体に悪い」と言われたこともありますが、それは原料のなたねのせいではなく、ヘキサンという溶剤を使ってなたねを溶かして油を取るという製造法に原因があります。

ヘキサンは独特の刺激臭があるため、消すために高熱で加熱されます。その工程で人体に有害なトランス脂肪酸が発生してしまうという訳です。

なたね油を選ぶ時には、機械で潰して油を搾る昔ながらの「圧搾法」で作られたものがおすすめです。

キャノーラ油:低コレステロールでヘルシーな食用油

キャノーラ油

キャノーラ油もなたね油の一種ですが、セイヨウアブラナを品種改良したキャノーラ種が使われています。
低コレステロールでヘルシーな植物油で、多くの料理に使えます。リノール酸が多く含まれており、健康に良い効果が期待できます。

キャノーラ油は風味があまり強くないため、様々な料理に使いやすく、加熱調理にも適しています

揚げ物や炒め物、お菓子作りにも活躍するため、家庭でよく使われる油の一つです。

大豆油:和食料理に欠かせない多用途な食用油

大豆油は、和食料理に欠かせない食用油で、揚げ物や炒め物によく使われます。
風味が独特で、日本料理に合う味わいがあります。また、お菓子作りにも使われることがあります。

大豆油は加熱調理にも適しており、揚げ物などで高温になる料理でも、風味が損なわれることが少ないです。

和食を作る際には大豆油を使うことで、より美味しく仕上げることができます。

米油:落ち着いた風味で揚げ物に最適

米油はその落ち着いた風味が特徴です。加熱に強く、揚げ物を作る時に油が泡立ちにくいので、からっと美味しく仕上げることができます。

また、米油はオレイン酸やリノール酸など、健康に良いとされる脂肪酸が豊富に含まれています。コレステロール値を下げる効果や中性脂肪を減らす効果が期待できる脂肪酸を多く含むので、健康を意識している方におすすめです。

しかし、米油は他の食用油に比べて保存期間が短いため、常温での保存に注意が必要です。適切な保存方法を心がければ、風味を保ちながら長期間楽しむことができます。

ひまわり油:揚げ物がカラッと軽く仕上がる

ひまわり油(サンフラワーオイル)は、ひまわりの種から採る油です。
無味無臭といわれるほど風味が少なく、原料を感じさせる味や香りはほとんどありません。ひまわり油は料理の味を邪魔しないので、さまざまな料理に使いやすい油と言えます。

特にひまわり油に向いているのが揚げ物です。ひまわり油は加熱しても酸化しにくく、食材の風味を活かしてカラッと軽い揚げ上がりが魅力です。

ごま油:中華料理には欠かせない風味豊かな油

ごま油は中華料理に欠かせない風味豊かなオイルで、その香りが食材と絶妙にマッチします。
特に炒め物や煮物などの加熱調理に適しており、ごま油を加えることで一気に中華料理の雰囲気が演出できます。

また、ごま油は抗酸化作用が高く、健康面でも注目されています。さらに、血圧を下げる作用や抗酸化作用があるとされるセサミンが含まれています。

料理の仕上げに少量のごま油を加えるだけで、風味がグッと引き締まります。ただし、加熱に弱いため、適度な温度で調理することが重要です。

アボカド油:高い抗酸化作用で美容効果も期待

アボカド油

アボカド油は高い抗酸化作用が特徴で、美容効果も期待できます。良質なビタミンEオレイン酸などの抗酸化作用が高い成分が多く含まれているため、老化の原因となる活性酸素を抑えることができます。

また、アボカド油は加熱に強いので、揚げ物や炒め物にも適しています。さらに、サラダ油やドレッシングとしても使える万能オイルです。

ただし、アボカド油は価格がやや高めなので、節約しながら上手に活用しましょう。一般的な食用油に比べて入手しづらいのも難点です。

MCTオイル:ダイエットやエネルギー効率化で注目

MCTオイルはダイエットやエネルギー効率化に注目されています。MCT(中鎖脂肪酸)は、体内で素早くエネルギーに変換されるため、他の油脂に比べて脂肪蓄積が少なくなるとされます。これが、ダイエット効果に繋がると考えられています。MCTオイルとグラスフェッドバターを加えたコーヒーを朝食替わりに飲むバターコーヒーダイエットが流行したこともありました。

また、エネルギー効率化に役立つMCTオイルは、スポーツ選手や疲労回復を求める方にもおすすめです。ただし、過剰摂取は摂取カロリーが増える原因となるため、適量を意識して利用しましょう。

ナッツ油:風味豊かで料理にアクセントをつける

ナッツ油はその独特の風味が特徴で、料理にアクセントを付けるのに適しています。
例えば、ウォールナット油アーモンド油はサラダのドレッシングに使うと、香り高い味わいを楽しめます。また、ピスタチオ油はパンやお菓子作りに使用することで、風味が引き立ちます。

ただし、ナッツ油は加熱にはあまり向かないため、調理前に風味をチェックし、適切な温度で使用しましょう。調理後にオイルを掛ける使い方もおすすめです。

ナッツ油は原料のナッツの種類や調理法によって栄養価が異なりますので、料理に合わせて最適なナッツ油を選んで活用しましょう。

さまざまな食用油の栄養素と効果的な利用方法

生で油を食べるサラダ

食用油は原料や製法によってそれぞれ異なる栄養素が含まれていて、効果的な利用方法も異なります。

例えば、オリーブ油はオレイン酸が豊富で、コレステロールを下げる効果があります。サラダのドレッシングやパスタ料理に使うのがおすすめです。

一方、ひまわり油やコーン油はリノール酸が多く、健康的な脂肪酸の摂取に役立ちます。揚げ物や炒め物に適しています。

ココナッツ油には中鎖脂肪酸が含まれ、エネルギーの吸収が早いとされています。そして、ごま油は抗酸化作用が高く、料理の味を引き出す効果があります。中華料理や和え物に使うと良いでしょう。

各油の栄養素と効果、味の個性を理解し、料理に合わせて選ぶことが大切です。

オレイン酸が豊富な油とその健康効果

オレイン酸が豊富な油には、オリーブ油やアボカド油があります。
オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、悪玉コレステロールを減らす効果があります。さらに、抗酸化作用もあるため、老化の予防や美容にも役立ちます。

オレイン酸が豊富な油は、生で摂取するのが効果的です。例えば、サラダのドレッシングや料理の仕上げに使うことで、オレイン酸の健康効果を最大限に活かすことができます。

リノール酸が多い油とその効果

リノール酸が多い油には、ひまわり油やコーン油、大豆油があります。
リノール酸は必須脂肪酸であり、体内で生成できないため、食事から摂取する必要があります。リノール酸を適量摂取することで、コレステロール値を下げる効果や、皮膚の健康を保つ働きがあります。

ただし、過剰な摂取は免疫細胞が働きにくくなるという説もあるため、適量を心掛けましょう。

調理方法によって変化する食用油の栄養価

食用油は加熱で変質しやすい

調理方法によって食用油の栄養価は大きく変化します。油は加熱によって酸化が進むため、調理方法によっては栄養価が低下することがあります。

食用油には素材の旨みを引き出す効果があるので、油の種類によって調理方法を使い分けることも重要です。

例えばオリーブ油は、サラダやカルパッチョなど風味を活かしたい時には生で使用しますが、加熱にも強いのでフライにもオススメです。180℃程度で揚げたり炒めたりしても、加熱時間が極端に長くなければ酸化しにくい性質があります。

ただエクストラバージンオイルの場合は、加熱するとせっかくの風味が飛んでしまい勿体ないので、そのまま掛ける料理に使いましょう。

米油やごま油も、リノール酸、オレイン酸がほぼ半分ずつの割合で入っているため、加熱に強い油として知られています。

いっぽうで亜麻仁油やエゴマ油などは油に弱いので、生で摂りましょう。

調理方法と油の種類を上手に使い分けることで、料理の栄養価を保ちながら美味しく仕上げることができます

油の保存法と消費期限について

油の保存は、冷暗所で密閉しておくことが基本です。油は光や熱、空気に触れることで酸化が進むため、保存環境が大切です。また、使い終わったらすぐに蓋を閉めて空気に触れる時間を短くすることも重要です。

消費期限については、開封前は製造から約1年〜2年程度が目安です。開封後は、できるだけ早めに使い切ることが望ましいですが、使用頻度が少ない場合は2~3ヵ月以内を目指しましょう。ただし、油の劣化具合は目で確認できないこともあるため、香りや味をチェックし、変化があれば使用を控えるようにしましょう。

食用油の酸化を防ぐ注意点

油の酸化は熱や光、空気に触れることで進行しますので、賞味期限以内でも保管時には以下の点にも注意しましょう。

  • 遮光性のある容器に入っているものを選ぶ
  • 購入後は冷暗所で保存する

また、食用油の種類によって、酸化のしやすさは異なります。それには、油脂に含まれる脂肪酸の種類が関わっています。

代表的な酸化しにくい油としては、オリーブオイル、こめ油などがありますが、新しいうちに使った方がおいしさを楽しめるのは、どんな油でも同じことです。

まとめ:食用油の選び方と使い分けで健康的な食生活を!

健康的な食生活を送るためには、酸化しにくい油を選んで、調理方法や保存法に気を付けることが大切です。

油の使い方を意識することによって、料理の美味しさと栄養価を保ちながら健康も維持することができます。

食用油と仲良くして、美味しく健康を目指しましょう!

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